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全国交通安全運動とは?事故を起こさないためにできること

2024年春の全国交通安全運動が4月6日(土)から始まります。
しかし、交通安全運動についてあまり知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は全国交通安全運動の概要と事故を起こさないためにできることについて解説していきます。

1.全国交通安全運動について

全国交通安全運動とは、国民の交通安全の普及、交通ルールの遵守と交通マナーの実践を習慣づけ、交通事故防止を目的とする運動のことです。期間中は交通ルールの普及活動や地域・学校の交通安全教室などの開催が行われます。
毎年春と秋に2回あり、基本的に春は4月6日から、秋は9月21日から10日間行われます。
今回の春の全国交通安全運動のスケジュールは4月6日(土)から4月15日(月)までとなっていて、4月10日(水)は「交通事故死ゼロを目指す日」です。

2.今回の全国交通安全運動の3つの重点

全国交通安全運動には毎回、交通事故の状況を基に重点が設定され、重点的に対策が行われます。2024年春の交通安全運動において設定された重点は以下の3つです。
(1) こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践
(2) 歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行
(3) 自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守

3.重点が設定された趣旨と事故を起こさないためにすること

続いて内閣府が発表している「令和6年春の全国交通安全運動推進要綱」を参考に、3つの重点が設定された背景とそれぞれの項目に沿って歩行者やドライバーが事故を起こさないために気を付けるべきことについて説明していきます。
(1) こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践
【背景】 交通事故によるこどもの死者・重症者数が依然として多いこと、交通事故死者数において歩行者の割合が高いことなどが重点として設定された背景にあります。例えば下のグラフにあるように死亡事故において歩行者が占める割合は約40%となっていています。

 

【事故を防ぐためにできること】
■ドライバー→「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」を行いましょう。
・通学路や住宅街を走行する際は歩行者の通行量が多いため、速度を落とし、距離を空けてください。
・見通しの悪い交差点では二段階停止を行って、歩行者が飛び出して来る「かもしれない」という意識を持ち、歩行者・こどもとの交通事故を防ぎましょう。

■歩行者→正しい道路の横断を行いましょう。
・横断歩道や信号機のある交差点が近くにある場合はその横断歩道や交差点を通って横断してください。
・横断歩道や信号機が近くに無い場合は左右をよく確認し車が近づいている場合は通り過ぎるのを待ってから通行しましょうまた、道路を斜めに横断することはしないでください。

 

(2) 歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行
【背景】 道路横断中での歩行者の死亡事故が多く、自動車に横断歩行者妨害などの法令違反が多いこと、飲酒運転・あおり運転などの悪質な運転が多いことから重点として設定されました。例えば歩行者の死亡事故において歩行者が横断中に自動車と衝突した件数は約7割となっていることから歩行者優先意識が自動車側に不足していることが伺えます。

【事故を防ぐためにできること】
■ドライバー→ 歩行者の近くを通る際は慎重に運転を行い、普段から余裕を持った運転を行いましょう。
・道路は歩行者優先です。横断歩道を通過する際は歩行者がいないことが明らかな場合を除き、徐行していつでも止まれるようにする必要があります。
・交通事故の原因は道路交通法違反です。道路標識や道路標示を確認する癖をつけ、法令に則った運転を行ってください。
・お互いに快適な道路の進行を行えるように、歩行者や相手車両に対して思いやり、譲り合いを持った運転をしていきましょう。

(3) 自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守
【背景】 全交通事故に占める自転車関連事故の割合が増加傾向にあること、電動キックボード等の利用に関する新たな交通ルールが定められたこと、ヘルメット非着用時の致死率が高いことなどから重点として設定されました。例として下のグラフにあるようヘルメットを着用した場合としなかった場合とで致死率に約1.9倍の差があります

【事故を防ぐためにできること】
■自転車・電動キックボード利用者→ヘルメットの着用、交通ルールの確認・遵守を行いましょう。
・ヘルメットは必ず着用しましょう。ヘルメットの着用は努力義務となっていますが、命を守るためにも必ず着用するようにしましょう。
・自転車・電動キックボード共に交通ルールを改めて確認し、それに則った運転を行なってください。自転車も電動キックボードなどの特定小型原動機付自転車も原則として車道の左側を走行する義務があります。基本的に車両の信号に従い、右折する場合は二段階右折を行なう必要があります。

 

自転車に関する交通ルールに関してはこちらでも解説しています→「【自転車にも青切符適用?】自転車事故の実態と交通事故を起こさない運転方法

4.まとめ

今回の記事では全国交通安全運動と事故を防ぐ運転・通行方法について解説していきました。
交通安全運動期間中は様々なイベントやキャンペーンが行われます。この機会にぜひ、ご自身の運転・通行方法を見直したり、友人・家族などと交通安全について話したりしてみてはいかがでしょうか。

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