弊社の事故鑑定では追突事故を多く扱っています。
今回はそんな追突事故はどこを論点として裁判が展開していき、どのような証拠が有効的なのかを、説明していきます。
過失割合とは、交通事故の当事者にお互いにどれくらいの責任があるのかを数値化したものです。(ex.自分6割、相手方4割)この割合は自分が受け取る金額、支払う金額に直結する重要なものになっています。
※裁判は過去の判例をもとに進んでいくので、基本的な過失割合も過去の判例に沿って決まっています。
追突事故は基本的に被追突車には過失なく、追突車の前方不注視や車間距離をしっかり保ってないことが事故の原因になることが多いと考えられてます。そのため今回は、道路交通法24条(危険を防止するためやむを得ない場合を除き急ブレーキをかけてはならない)に違反しているケースにおける追突事故の過失割合を紹介します。
被追突車が理由なく急ブレーキをかけた場合、追突車と被追突車の過失割合は70:30になります。しかし、この基本的な過失割合は修正要素によって、変化していくことになります。
基本的な過失割合からプラス・マイナスされる要素で、事故の状況や道路交通法の違反に応じて定められています。(ex.合図なしや徐行なしなど)
被追突車が主張すべき修正要素
・追突車の速度違反
①15km以上の速度違反は、追突車の過失割合が+10されます。
②30km以上の速度違反は、追突車の過失割合が+20されます。
・住宅街・商店街等
住宅街・商店街等の歩行者の多い場所では、一般的に急ブレーキや減速が必要となることが多くなっています。人が横断するものと見誤る等、結果的に理由のない急ブレーキをかけることが予想され、また買い物や配達等の理由で停止することが頻繁にあるので、後続車としても、あらかじめそのような事態を予測して運転するべきであるため、追突車の過失割合が+10されます。
・その他の著しい過失
ex)脇見運転等著しい前方不注視、著しいハンドル操作・ブレーキ操作不適切、携帯電話等の使用、画像を注視しながら運転することなど。過失割合が+10になります。
・その他の重過失
ex)酔払い運転、居眠り運転、無免許運転、過労、病気及び薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある場合など。過失割合が+20になります。
追突車が主張すべき修正要素
・制動灯故障
制動灯の故障は、被追突車の過失割合が+10~20されます。
制動灯が故障して点灯しない場合のほかに、泥による汚れのために法定の照度がない場合など後続車が危険を察知しにくい場合は、被追突車に加算修正されます。
いかがだったでしょうか。どんなに注意して運転をしていても事故は起きてしまいます。万が一事故が起きてしまい、裁判にまで発展してしまった場合には、交通事故鑑定書を作成して、提出することで有効的な証拠を主張することができます。お読みいただきありがとうございました。
交通事故でお困りの方へ
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S様
父が交通事故被害に遭い、突然亡くなりました。
加害者の供述、警察の実況見分調書記載の内容に納得いかず、事故の際、前後をたまたま走行していた両車両タクシーのドライブレコーダー映像を観て、加害車両の速度等の解析について、すがる思いでジェネクスト社へ依頼しました。
解析結果では、加害者の供述を遥かに超えた速度が算出され、公平なる意見書を作成、また適切なアドバイスを頂け、納得のいくサービスでありました。
反省のない被告に対し少しでも罪の意識をもってほしいとの気持ち、また、父親の名誉の為「真実は何か」との思いで裁判証拠資料として提出させて頂きました。
裁判等初めての経験ではありましたが、ドライブレコーダーの重要性を再認識させて頂いたと共に、今後、同様に事故の被害に遭われた方々には、ジェネクスト社への相談を是非おススメしたいと思います。
西条タクシー株式会社 代表取締役 西条勝昭様
タクシー会社を経営していると、いろいろな事故を扱います。
しかしここ数年、事故の相手方に悪質なケースが急増していることを実感しています。
今回の事故も、明らかに相手方の重過失で通常の事故処理で終わるはずでした。ところがどういう訳か、突然当社の乗務員が事情聴取され、行政処分の通達まできてしまいました。明らかに何かのコネクションによる力を感じました。
ドライブレコーダーの映像があったので裁判まで持ち込もうと思いましたが、ジェネクスト株式会社の笠原氏と出会い、ドライブレコーダーの解析、調査書を作成してもらい、検察に提出したところ、裁判をするまでもなく不起訴処分を勝ち取ることができました。
今回の件で、ドライブレコーダーの映像だけでなく、しっかりとした事故解析、それを文章化した調査書が非常に重要だと感じました。
笠原氏には、本当に感謝しています。非常識な加害者や不当な処分からドライバーを守るために、ジェネクスト株式会社を心から推薦致します。