2023年10月に釧路市の病院前で、母親と一緒に歩いていた4歳の女の子が当時77歳の男性が運転する乗用車にはねられ死亡するという事故が起きました。このような高齢ドライバーによる悲惨な交通事故が後を絶たない中、免許の自主返納が減少傾向となっています。交通の便が悪い地域などにお住まいで車を手放すのは難しいという高齢者の方も多くいらっしゃると思います。そこで今回は、高齢ドライバーの特徴、発生件数の多い死亡事故とその原因、事故を起こさないための対策をご紹介します。
・視力や聴力の低下
視力や聴力が低下することにより、標識を的確に認識したりすることが難しくなったり、クラクションの音が聞こえにくくなったりするなど、周囲の状況に関する情報を把握できなくなり、判断に正確さを欠くようになることがあります。
・認知機能の低下
反射神経が鈍くなるなどして、とっさの対応が遅れたり、複数の情報を同時に処理して対処することが難しくなることがあります。
・身体能力の衰え
全体的な体力の衰えから、ハンドル操作が不適確になったり、長時間にわたる運転が難しくなることがあります。
・精神的変化
長年の運転経験から、自分の運転を過信し、運転が自分本位になり、周囲の交通環境を客観的に把握することが難しくなることがあります。
(出典:内閣府 死亡事故の類型比較 令和元年)
上記のグラフは令和元年の75歳以上の高齢ドライバーが起こした死亡事故件数を類型別にし、比較したものです。工作物衝突、出会い頭事故、正面衝突といった種類の事故が多くなっています。
(出典:内閣府 死亡事故の人的要因比較 令和元年)
上記のグラフは令和元年の75歳以上の高齢ドライバーが起こした死亡事故の人的要因を表したものです。死亡事故を引き起こす要因として、操作不適や安全不確認といったものが多くなっています。これらの人的要因をみてみると、1.高齢ドライバーの特徴で説明した高齢ドライバーの特徴に起因することがわかります。例としては、長年の運転の経験により、過信するという高齢ドライバーの特徴から安全不確認や前方不注意になっていることがあげられます。
・安全確認の徹底
高齢ドライバーは長年の運転の経験により、自分の運転を過信して、自分本位の運転になる傾向にあり、周囲の交通環境を正確に把握しないで運転をしてしまうことが多くなります。そのため、信号機のない交差点や見通しの悪い交差点では車輪を完全に静止させ、必ず一時停止をして安全確認を行うようにしましょう。そうすることで出会い頭事故のリスクを減らすことができます。
・道路標識・標識の確認を徹底
高齢ドライバーは視力の低下により、道路標識・標示を正確に認識することが難しくなります。道路標識・標示を正確に認識することができないと、周囲の交通環境に合わせて、運転することができず、速度制限を超えたスピードを出した危険な運転になってしまったり、通行禁止場所に進入してしまい、対向車との衝突などの予期せぬ事故のリスクが高まります。道路標識・標示を入念に確認し、周囲の交通環境に合った運転をするようにしましょう。
いかがだったでしょうか。加齢による身体能力や認知機能の低下などで事故のリスクが増加します。こういった加齢による運転の変化は案外ご自身では気づかないものです。ご家族などと運転について話して、客観的な評価を聞いてみるのも、ご自身の現状を知ることができ、今後の自動車運転についての方針を決めるのに有効的かもしれません。
交通事故でお困りの方へ
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S様
父が交通事故被害に遭い、突然亡くなりました。
加害者の供述、警察の実況見分調書記載の内容に納得いかず、事故の際、前後をたまたま走行していた両車両タクシーのドライブレコーダー映像を観て、加害車両の速度等の解析について、すがる思いでジェネクスト社へ依頼しました。
解析結果では、加害者の供述を遥かに超えた速度が算出され、公平なる意見書を作成、また適切なアドバイスを頂け、納得のいくサービスでありました。
反省のない被告に対し少しでも罪の意識をもってほしいとの気持ち、また、父親の名誉の為「真実は何か」との思いで裁判証拠資料として提出させて頂きました。
裁判等初めての経験ではありましたが、ドライブレコーダーの重要性を再認識させて頂いたと共に、今後、同様に事故の被害に遭われた方々には、ジェネクスト社への相談を是非おススメしたいと思います。
西条タクシー株式会社 代表取締役 西条勝昭様
タクシー会社を経営していると、いろいろな事故を扱います。
しかしここ数年、事故の相手方に悪質なケースが急増していることを実感しています。
今回の事故も、明らかに相手方の重過失で通常の事故処理で終わるはずでした。ところがどういう訳か、突然当社の乗務員が事情聴取され、行政処分の通達まできてしまいました。明らかに何かのコネクションによる力を感じました。
ドライブレコーダーの映像があったので裁判まで持ち込もうと思いましたが、ジェネクスト株式会社の笠原氏と出会い、ドライブレコーダーの解析、調査書を作成してもらい、検察に提出したところ、裁判をするまでもなく不起訴処分を勝ち取ることができました。
今回の件で、ドライブレコーダーの映像だけでなく、しっかりとした事故解析、それを文章化した調査書が非常に重要だと感じました。
笠原氏には、本当に感謝しています。非常識な加害者や不当な処分からドライバーを守るために、ジェネクスト株式会社を心から推薦致します。