最近立て続けに逆走事件が起きています。5月23日朝には京都府京都市でタクシーの逆走により車6台が絡む交通事故が、5月25日には三重県亀山市の国道一号で逆走した乗用車による死亡事故が起きています。
そこでこの記事では逆走しないための運転方法、逆走に気づいた時の対処方法について解説します。
・京都府京都市で起きた逆走事故
タクシーが交差点から反対車線の道路に進入し、200m逆走を続け、6台が絡む交通事故が起きました。タクシーは逆走をする前に接触事故を起こして当て逃げをしていたことが分かっています。報道によれば運転手は警察からの取り調べに対して「朝起きた時からの記憶が曖昧で事故のことは覚えていない」と説明しているそうです。
・三重県亀山市の国道一号で起きた逆走事故
上りを走行していた乗用車が分岐を間違えて下りの反対車線を逆走してしまいバイクと衝突しバイクの運転手の方が亡くなってしまった事故です。警察の捜査によると乗用車は事故現場から1キロ北にある上りと下りの分岐で間違えて反対車線に進入してしまった可能性が高いそうです。
・道路標識や道路標示を確認して走行する
交差点や一方通行の道路には道路標識があり、進入できないことが分かるようになっています。一方通行となる道路では道路の出口となる部分に車両進入禁止の標識があります。車両進入禁止の標識がある箇所から道路に進入すると逆走になるので道路に進入する際はこの標識がないかまず確認してください。普段の運転から道路標識や道路標示などを確認して運転する癖をつけておきましょう。
・交差点の入口や分岐では慎重に運転する
今回取り上げた逆走事故では2件とも交差点において反対車線に進入して事故が起きています。京都市の事故では交差点において、亀山市の事故では上り下りの分岐している交差点から反対車線に進入しています。特に初めて通る道ではいつもより時間をかけて慎重に走行しましょう。
・運転前に自分の体調や状態を確認しておく
自分が運転できる状況であるかを常に確認して無理に運転しないことが重要です。自分の体調を常に確認し、運転に自信が無い日や体調が悪い日は運転を避けるようにしましょう。また、年齢を重ねるごとに認知能力が低下し標識などを見逃してしまうことが多くなるため、ご自身の運転能力を定期的に確認するようにしましょう。
運転している最中に自分が逆走していることに気づいたら、慌てず以下のような手順で対応しましょう。
①速度を落としヘッドライトとハザードランプを点灯して車を停止させる
逆走に気づいたら周りの状況を確認し、ハザードランプやヘッドライトを点灯し、速度を緩やかに落として路肩側に車を止めましょう。
②安全な場所へと移動し、警察に通報
車を安全な場所に止めた後は車内にとどまらずガードレールの外など安全な場所へと移動し警察に通報しましょう。高速道路で逆走に気づいた場合は非常電話を使って連絡してください。
③発煙筒などを使って周囲に知らせる
余裕がある場合は発煙筒をもち、停止表示器材を立て、前方から来る車に危険があることを知らせましょう。
「逆走」は高速道路上では2日に1件は起きているなど、私たちが思っているよりも遭遇する可能性が高いです。自分は逆走なんてしないと思い込まずに、油断せず標識を遵守する運転を心がけましょう。また、もし逆走に気づいたら慌てずに対応して事故にならないように落ち着いて対応していきましょう。
交通事故でお困りの方へ
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S様
父が交通事故被害に遭い、突然亡くなりました。
加害者の供述、警察の実況見分調書記載の内容に納得いかず、事故の際、前後をたまたま走行していた両車両タクシーのドライブレコーダー映像を観て、加害車両の速度等の解析について、すがる思いでジェネクスト社へ依頼しました。
解析結果では、加害者の供述を遥かに超えた速度が算出され、公平なる意見書を作成、また適切なアドバイスを頂け、納得のいくサービスでありました。
反省のない被告に対し少しでも罪の意識をもってほしいとの気持ち、また、父親の名誉の為「真実は何か」との思いで裁判証拠資料として提出させて頂きました。
裁判等初めての経験ではありましたが、ドライブレコーダーの重要性を再認識させて頂いたと共に、今後、同様に事故の被害に遭われた方々には、ジェネクスト社への相談を是非おススメしたいと思います。
西条タクシー株式会社 代表取締役 西条勝昭様
タクシー会社を経営していると、いろいろな事故を扱います。
しかしここ数年、事故の相手方に悪質なケースが急増していることを実感しています。
今回の事故も、明らかに相手方の重過失で通常の事故処理で終わるはずでした。ところがどういう訳か、突然当社の乗務員が事情聴取され、行政処分の通達まできてしまいました。明らかに何かのコネクションによる力を感じました。
ドライブレコーダーの映像があったので裁判まで持ち込もうと思いましたが、ジェネクスト株式会社の笠原氏と出会い、ドライブレコーダーの解析、調査書を作成してもらい、検察に提出したところ、裁判をするまでもなく不起訴処分を勝ち取ることができました。
今回の件で、ドライブレコーダーの映像だけでなく、しっかりとした事故解析、それを文章化した調査書が非常に重要だと感じました。
笠原氏には、本当に感謝しています。非常識な加害者や不当な処分からドライバーを守るために、ジェネクスト株式会社を心から推薦致します。